蛍坂(ほたるざか)

出版社 ワニブックス
カテゴリー 17 ファンタジック・ミステリー
帯キャッチ ミステリー、ホラー、サスペンス、家族愛、恋、人生哲学――すべてを凝縮した集大成がここにある!
あらすじ ◎上流に向かって二本のラインを作りながら伸びていったクリスマスツリーの列は、はるか遠方で一点に収束した直後、こんどは渓流の左右へと広がりながら、折り返しこちらへ戻ってきた。

◎線の広がりから面の広がりになり、見渡すかぎりホタルが作るクリスマスツリーの森になった。光のカーペットは仁美を通り越し、こんどは下流まで敷き詰められた。

◎「うわあ」
 渓流の真ん中に立ったまま、仁美は感動の叫び声を上げた。三百六十度、見回すかぎりホタルの森だった。その数は数百万、数千万、あるいは数億匹という単位に及ぶかもしれなかった。まさに奇跡の光景だった――

◎失恋と家族の不幸で生きる希望を失った上原仁美だったが、祖母に教えられた四国山中の「蛍坂」でホタルが織りなす奇跡のファンタジーを目撃し、人生観を根底から覆された。そして、生きる勇気と希望を与えられた。

◎しかし、カメラマンとして新しい人生を踏み出した京都で、仁美は驚愕の超常現象に次々と遭遇する。観光客のために撮ってあげた写真に、所有者の死が映り込むのだ。

◎いったいその現象は何を訴えているのか。未来の悲劇を防ぐことは不可能なのか? ショックで混乱するうちに、それは他人事ではなく、仁美自身の身にも襲いかかってきた!

ミニ解説 ☆著作200冊目記念作品です。処女作から四半世紀にわたる創作活動の、ひとつの総決算です。これまでの作品の中でいちばん好きなラストシーンになりました。

装幀・小栗山雄司
編集担当・佐藤俊彦

(四六判ハードカバー・304頁)

2009年10月発売(200-1)