その日本語が毒になる!

出版社 PHP新書
カテゴリー 33 精神衛生本
帯キャッチ こんなひと言、平気で使っていませんか? 何様のつもりだ/おまえが言うな/ここだけの話/生理的にキライ/電話ではちょっと…… 日常会話の毒から自分を守る精神衛生本
あらすじ ●はじめに その日本語が毒になる
――偽装や毒入りは食品だけではない


●第一章 人は言葉で病気になる

――ネットの病理は昔からある人間の本質だ

なぜネットでは人を傷つける言葉を容易に吐けるのか
それは決して匿名がもたらす暴力ではない
もともと人間は許容範囲の狭い生き物なのだ
だから自分の価値観と違う他人の意見には無性に腹が立つ
しかし、心の狭さがあるからこそ、個性が輝くのも事実
必要なのは、価値観の衝突を事前に避けることだ


●第二章 人間性を疑われる日本語

――言葉で人を攻撃しているときが最も見苦しい

相手を痛めつけるつもりで放った言葉が
逆に、使った当人の人間性を貶める
自分自身に毒を盛ってしまう言葉の数々
こんな日本語を使った先制攻撃は
やったほうが負けになる
皮肉やイヤミが得意な人間ほど
周囲から見下されるものはない


●第三章 普通のようで変な日本語

――何気なく使ってしまう言葉に潜む落とし穴

日本では「論理的である」ことが
「理屈っぽい」とみなされ、煙たがられる
なぜなら、日本語が精密さに欠ける言語だから
正確なコミュニケーションが煩わしいのだ
没個性という標準化を美学とした日本人の性質が
日本語の中に論理性や精密さを育ててこなかった


●第四章 怖がりながら使う日本語

――そんなに相手の反応が恐ろしいのか

伝統的に口数の少ない日本人は
言葉というたんなる道具に
過剰な恐怖を感じる民族である
思ったことを言えず
心に溜め込んではストレスとなり
言ったことが相手を傷つけてはいまいかと
またストレスになる
日本人は母国語の日本語を脅えながら使っている


●第五章 人格のトリックを知る

――白から黒へと人の性格が急変するほんとうの理由

殺伐とした社会的事件や犯罪が多発している
それはおもに三つの方向性がある
第一に、信頼されていた企業によるさまざまな偽装
第二に、最も血の濃い家族どうしの間での殺人
第三に、堅い職業に就いている者によるわいせつ行為
いずれも、一昔前には「まさか!」と絶句された事件だ
それがいまでは少しも珍しいことではなくなっている
もはや人も企業も信じられなくなったと嘆く前に
人間の性格の恐るべき特質を知る必要がある


●第六章 人は言葉で健康になる

――クスリになる日本語を常備しておく

私たちは許容範囲の狭い心を抱えて生きている
あるときはそれが他人との軋轢を生み
あるときはそれが個性や正義感を生む
そうした心の狭さをできるだけプラスの要素へ向けるよう
毒になる日本語の危険性や人格の本質について見てきた
最後にこの章では「クスリになる日本語」を考える
荒んだ世の中を少しでも楽に、楽しく生きるために

ミニ解説 この一冊で言葉に傷つかない暮らしを送りましょう

編集担当・阿達真寿

(新書判・200頁・735円)

2008年5月発売(191-1)