| 出版社 |
集英社文庫
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| カテゴリー |
15 長谷川美枝子+向井弁護士シリーズ
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| 帯キャッチ |
呪われた家を巡る恐怖ミステリー 娘は夫を殺しました。でも悪いのは、あいつのほうです。
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| あらすじ |
◎二月の日曜日、昼。新婚まもない二十七歳の上村華子(うえむら・はなこ)は、横浜の高台にある古びた借家で、夫の亮介を電動ドライバーで殺害した! 華子は、まもなく結婚する姉・和葉とともにウェディングドレスの見立てに出かけていた母の竹中千鶴子に、携帯電話で「亮介を殺した」と通報。愕然となった千鶴子は、横浜で洋食店を経営する夫に取り乱しながら電話を入れた。
◎華子の父・竹中稔は、妻からの緊急連絡を受け、まだ警察に連絡をするな、華子が早まったことをしないよう、おれが向かうまで携帯で話しつづけろと指示。自分は、ランチタイム営業中の店を長女の婚約者にまかせて、次女夫婦の住まいに急行した。
◎だが、稔が駆けつけたときには、すでに惨劇の家の前にパトカーが回転灯を点滅させていた。不安になった千鶴子が、稔の指示に逆らって一一〇番通報してしまったのだ。そのため、タッチの差で緊急逮捕された次女・華子と会うことができず、その瞬間から、殺人犯となった華子と家族は物理的に分断された……。華子の両親は、いつくしみ育ててきた娘の手を握ることすらできなくなってしまったのだ。
◎父の稔は、店の常連客であったノンフィクションライター・長谷川美枝子に応援を頼み、美枝子から紹介された若手弁護士の向井明とともに、娘の罪の軽減に奔走する。だが、世間の風は冷たかった。ネットの巨大掲示板にあらぬことを書き立てられ、マスコミは一方的に加害者を異常な悪人扱いで報道した。そして稔の経営する洋食店は休業に追い込まれる。
◎しかし、華子が自分の住まいを指して「あの家には鬼が棲んでいるの」と語り、事件の背景に夫亮介による壮絶なDVがあったことを知った父親の怒りは爆発した。悪いのは娘じゃない、殺された亮介のほうじゃないか、と。
◎向井弁護士は、無罪を勝ち取るには、精神鑑定によって心神耗弱状態にあったとする以外にないと述べるが、稔はその方針に納得できない。娘は異常じゃない。正常であったからこそ、DV逃れの殺人に追い込まれたのだ。裁かれるべきは死んだ婿のほうにある、という気持ちから、どうしても逃れられない。そして、すでにこの世にいない婿の亮介と、その亮介をこの世に生んだ先方の両親に激烈な憎しみを覚える。
◎そのうちに初公判の日が迫ってきた。だが、その直前になって、稔は「あの家には鬼が棲んでいるの」と娘が語っていた、その「鬼」のほんとうの正体を知り、あまりの真相に愕然となる!
◎家族から殺人者を出した一家の崩壊する心理と、弁護士でさえ予想もしていなかった驚愕の真実を描く、戦慄の新感覚ミステリー!
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| ミニ解説 |
殺人が起きたところからはじまる物語。つまり、犯人は最初から明らかになっています。しかし、それでもなおラストに強烈なドンデン返しが…。
装丁・松沢順一郎 編集担当・伊藤木綿子
(文庫判・288頁・495円+税)
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