2012年4月5日木曜日

『原爆ドーム 0磁場の殺人』本日発売!

講談社ノベルスより、志垣警部と和久井刑事の世界遺産シリーズ第2弾『原爆ドーム 0磁場の殺人』本日発売されました。

その内容をご紹介。




【帯】
世界遺産とパワースポット
過去と現在を結ぶ罪の真相!
志垣警部と和久井刑事、「0」の謎に挑む


【あらすじ】
美少女転校生・南紫帆が中一の夏、彼女の兄で高校生の純太が、原爆ドーム近くで集団暴行によって殺された。

18年後、なぜか紫帆は、兄の死を目撃した当時小学生の男・中尾真治と家庭を築いていた。

その結婚に不自然さを感じる志垣警部と和久井刑事。

というのも、都内で起きた残虐な殺人事件の被害女性が、18年前の過去の純太殺しに関与していた疑いが浮上したからだった。

これは過去の復讐なのか?

だがそこには、誰も想像しなかった意外な真相が隠されていた!



【作者のことば】

安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから


原爆ドームを背後に控えた原爆死没者慰霊碑の銘文は、「過ちを繰り返しませぬから」という決意を述べている主語は誰なのか、言い換えれば「原爆の悲劇という過ちを犯した」のは誰なのか、という観点から、多くの議論を巻き起こしてきました。

でも本作では、それをもう少し違った切り口から捉えています。

「過ち」を二度と繰り返さぬとの決意は立派ですが、取り返しのつかぬ過ちで死んだ人にとっては、はたして意味のある反省なのでしょうか?

最近の不祥事における謝罪会見もそうです。最初に迷惑をこうむった人への心からの謝罪よりも、「二度とこのようなことを引き起こさない」決意が先に立つ。

犠牲者やその遺族にとっては、なんという虚しい反省の弁でしょうか。

そんな疑問を、登場人物のひとりも抱いたのです。