2012年3月9日金曜日

匿名はマルチ=ユニバースをつくるのか(1の補足)

(1)のつづきを書く前に、ちょっと補足をしておかねばならない。

「マルチユニバース」というのは「マルチ」(多重)と「ユニ」(単独)が合体して、おかしな言葉だと思われるかもしれない。

それをいうなら「マルチバース」だろうと。

これは人間の心における不思議な多元宇宙的感覚を表わすための、ぼくの造語である。「マルチ=ユニバース」とでもしたほうが明確かもしれないと思うので、今回から=を入れることにする。




ぼくは『性格交換』(ハルキ文庫)で、人間は対立する性格遺伝子を必ずペアでもっているという論旨を展開したけれど、それとは別の話で、ネット世界の誕生によって、人間は「もうひとつの」あるいは「もっと多数の」精神的宇宙を持ちたがる本質があることに気づいたのだ。

ところが、いわゆる宇宙物理学などでいうところの「マルチバース」と違って、この複数の精神的宇宙は、相互にまったく関連がないのではなく、単一の心によって統合されている。

だから「マルチ=ユニバース」と名付けた。



「ツイッターはバカ発見器」というのは名言だが、じつはツイッターやブログの炎上があぶり出しているのは「バカ」ではなく、人間が本能的な願望として抱えている「多重性をもった精神的宇宙」の存在ではないか、と、ぼくは考えるようになってきた。

なんだかワケわかんないことを言ってるように思えるかもしれないが、その着想が正しいと実感させられたのが、自称・有名大学教授(で、ほんとに有名大学教授)矢吹樹の「大学動物園」の中身と、そして著者あとがきなのだ。



そのことだけ、ちょっと補足させていただいて、では次回で具体的に。