2011年11月13日日曜日

トレースの心強さ


西穂山荘へ向かう雪の中のトレース。

この踏み跡があることが、どれだけ心強いか。

しかし、雪が降ったり強い風が吹けば、この細々としたトレースは一気にかき消える。





ラッセルが大変ということ以前に、正しい方向へ進んでいるかどうかの重要な道しるべをなくしてしまうことは非常に心細い。

もっとも、先行者のトレースが絶対に正しいという確証はない。

ときおり木に赤い布が巻きつけてあって、正しいルートを踏破中であることも確認できるが、そうたびたび出てくるわけではない。



西穂山荘には電話が通じるが、かけたところで詳しい道案内はしてくれない。なぜなら、建造物がある街なかと違って、土地の形状だけでは教えようがない。とくに一面真っ白な積雪期は。

へたに教えても道迷いの責任はとれないからだ。

すべては自己責任の世界。地図とコンパス、GPSの必要性はいうまでもない。



もしもトレースがない状態で濃霧に巻かれたら……道迷い遭難への落とし穴は、そこここに口を開けて待っている。