2011年10月1日土曜日

徳俵の深い意味


で、野球のマウンドの話を受けて、相撲の土俵のことになる。

あ、その前に、これは国技館における、懐かしや朝青龍の土俵入りである。私もいろいろマメに撮ってますね。



土俵の四カ所に徳俵(とくだわら)と呼ばれる出っ張りがあるのは周知の事実。

この徳俵で相手の寄りをぎりぎりこらえて逆転のうっちゃりをかける、というのは相撲の醍醐味のひとつだ。徳俵があるのとないのとでは、相撲のスリルもだいぶ違うだろう。

だが、この徳俵の設置について、昔ふと疑問に思ったことがあった。



スポーツ競技において、競技エリアの特定部分に特別なルールを適用し、試合をより深みのあるものにするケースはよくみられる。サッカーのペナルティエリアがそうだし、バスケットボールの制限区域がそうだ。

相撲の徳俵も、戦いにアクセントをつけるという意味では、一種の特別エリアといってもよい。



しかし、だ。

ほかのスポーツと違って、相撲は神に奉納することを目的とした神事という側面を持つ。競技をおもしろくするために徳俵をつくったとは思えなかったのだ。

で、あとで明らかになった。徳俵を設けた理由が。

やはりゲームのスリルという観点などはまったくなかった。おそろしいほど実務的な理由がそこにあったのだ。



水はけである。

土俵を完全に円で囲んでしまうと、はるか昔は土俵は屋外にあったのが常識だったから、雨が降ったときに雨水が土俵内にたまってしまう。そのために、徳俵の部分をずらして、排水溝としていた。



それを思うと、雨にも崩れず、横綱が四股を踏んでも、巨体の力士がその上で戦っても崩れない土俵づくりのノウハウって、すごいなと、野球場のマウンドを見ながら思ったのであった。

だって土俵は場所ごとに、つくったり壊したりをひんぱんに繰り返すというのに、これだけ頑丈な仕上がりとなるのだから。




それにしても、1点差のノーアウト満塁で同点にすらできなかった虎ちゃん。CS進出も、そうとう絶望的になってまいりました……。