2011年9月21日水曜日

▲「担当編集者から」VOL.45『妖精鬼殺人事件』@飯塚書店/ノアズブックス

(同書 巻末「解説」より抜粋)

 吉村達也さんの氷室想介シリーズは、読者としていつも楽しみにしていた作品でした。

 ずいぶん長い空白期間ができてしまい、ぼくと同じように新刊の発売を待望していた方も多いと思います。

 だからこそ、出版プロデューサーとして、今回の企画を作家・吉村達也氏に提案したともいえます。




 いつも思うのですが、吉村作品はいい意味で「裏切って」くれます。別の言い方をすれば、常に「意外性」があるということ。今回の作品も例外ではありません。

 いや、それどころか、私たちの想像を超える、思いもよらぬ展開にア然とすることでしょう。これぞ、ミステリーの醍醐味と言えます。



『妖精鬼殺人事件』は「魔界百物語」の幕開けに相応しいミステリーです。少年の死の真相をあぶり出していく氷室想介の推理力は、読んでいて何度となく驚かされました。

 僕が何度も「すごい!」と声をあげるものだから、そのつどリビングでくつろいでいた家人を驚かせたものです。



 この第1弾は、まさにミステリーの王道ともいうべき推理劇に仕上がっています。プロローグからして意外な雰囲気を予感させますし、息もつかせぬ展開のドラマは、まさしく吉村達也の真骨頂です。



 これからも「魔界百物語」シリーズ最初の読者になれるのかと思うと、読者の方々には申し訳ありませんが,感無量です。

 微力ながら,より面白いミステリーとなるよう、出版プロデューサーの責務を全うする所存です。どうぞ壮大な物語に最後までおつきあいください。


(ノアズブックス出版プロデューサー 梶原秀夫)