2011年9月25日日曜日

ツイッターはやらないんですか

……と、きかれたことは一度や二度ではない。

作家でもやってる人は、それなりの数いるらしい。



ぼくの場合、ツイッターアカウントは持っているけど、それは興味ある人や企業をフォローするために便宜上登録しただけで、自分では一切つぶやかないから、ツイッター世界の傍観者にすぎない。

なんでやらないんですか、と問われたら、理由はパッと考えただけで五つぐらい思いつくけど、いちばん大きな理由は…。






ぼく自身、現実の時空間に生きている時間が、一日の起床時間うち、30%もないからだろう。

そんなことを書くと、おまえは幽霊かと言われそうだが、必ずしも的外れなツッコミではない。



ノンフィクション系や精神衛生本を書いているときのぼくは、リアルワールドに軸足を移しているが、作品群の主軸であるミステリーやホラーを書いているときのぼくは、自分の頭の中にしかない仮想世界のことを、どう面白く人に読んでいただけるプログラムに変換して、脳内から本の形にダウンロードできるかという点に、大半の時間を費やしている。



かろうじて、取材旅行や参考資料を読んでいるときはリアルワールドとの接点があるけれど、それ以外は、自分だけに見えている虚構世界の中をさまよっているわけだ。

孤独が好きとかきらいとかの問題ではなく、自分ひとりにしか理解できない世界に、ぼくは長時間住んでいる。作家になってからは、人生の大半を空想世界で生きているといってもよい。



そういうぼくにとって、流れる膨大なタイムラインの中に身を置いて、フォロワーの存在を意識しながら、現実的な話題を頻繁につぶやきつづけることなど、とうていできないのである。


会社勤めの人が、人間関係で悩んで夜も眠れずにいるとき、ぼくはといえば、人殺しの現場から証拠を残さず脱出する計画に新たな穴を見つけ、それの処理方法に悩んでいるうちに夜が明けたりする。

(ああ、きょうもうまい人殺しの方法が見つけられなかった……)

つくづく思う。自分は仮想世界に重心を置いた生き方をしているんだな、と。



まあ、そんな中で、現実世界との接点を持った発言をするとなれば、現在のペースでブログで(つぶやくのではなく)語るのが、やっぱりぼくのライフスタイルには合っているのかなと思う。

もちろん、このブログを書いているときのぼくは、仮想世界から抜け出してきている。



抜け出さないまま、ブログを書きはじめたら、そうとう面白いことになりそうですが。