2011年8月16日火曜日

五山の送り火@左大文字


ことしもこの季節がやってきた。お盆でいらっしゃったご先祖様の霊が、ふたたびあの世にお帰りになるのをお見送りする「五山の送り火」。

昨年は渡月橋から遠く銀閣寺の背後にある大文字(右大文字)を見たのちに、嵯峨野の鳥居形のハシゴをして、その模様は『鳥取砂丘の青い風』に取り込んだ。

で、ことしは衣笠の左大文字。PC版では、あえてレイアウト無視で巨大画像でお届けしましょう。





撮影ポイントは知る人ぞ知る某所。250mmの望遠レンズを使用(ISO-6400, 1/60秒)。

ところで、この左大文字の送り火は、他の四カ所と違って、麓からたいまつを灯した一大行列が山裾から上っていくところからはじまるのである。




この写真の中央奥に小さく見える光の点が行列の先頭である。総勢約50名。このまま一行は山上に上っていくため、他の送り火と違って、正式点火前から光の点が列をなしてジグザグに上っていくのが見える。下の写真がそれだ。



それがやがて大の字に整列する。下記の写真はまだ点火はしていない。誤解した見物人から「えー、あれだけなの?」という声が上がる。すると、ちゃんとそれを訂正する臨時解説委員のおじさんが出てくる。



そして左大文字は、一斉点火ではなく、「大」の字の書き順に点火されていく。



鳥居形は消火の方法に特徴があることは、たしか旧ホームページにも書いたし、『鳥取砂丘の青い風』にも書いた。

ひとくちに五山の送り火というが、それぞれに特色を持ったしきたりがある。だから、毎年違った山の送り火を見る楽しみがある。



そうやって五種類の送り火を、夏がくるたびに何回も繰り返して見るうちに、ふと気がつくと、送られる側に回って、下界の人々を眺め下ろしていたりするのである(笑)。