2011年7月8日金曜日

料理と音楽からも

べつに外国人としゃべる必要があって外国語をやっているわけではない。ふだん面と向かってしゃべっているのは関西人だけだ(笑)。あとは、電話で東京人と。

なのに、なんでこんなバカみたいに数多くの言語をやってるのか。

自分でもよくわらない。

しかし、個々の言語に関しては、それなりの理由がある。イタリア語に関しては、サッカー……じゃなくて、イタリア料理が好きだから。




だから、当然、白水社から出ている「料理イタリア語の入門」という、料理ジャンルに絞った学習書は持っているけれど、語学書ばかりが吸収源ではない。

たとえば8年前に講談社から出た「ラ・ベットラ 落合務のイタリア料理事典」がすばらしい。これは料理のイタリア語を勉強しようという本ではない。

とにかくメチャきれいな料理や素材のカラー写真が満載で、それについて落合シェフの解説が、もちろん日本語で添えられている。ただ、料理や素材名の下に、そのイタリア語と発音がカタカナで記されている。

これを見るだけで、少なくともメニューに載るようなイタリア語は自然と身につくわけだ。



あとイタリア語は音楽からのアプローチもある。カンツォーネは中学生のころにハマった。

サンレモ音楽祭が盛り上がった1950年代後半から60年代中盤までは、わが国でもカンツォーネのヒット曲が洋楽ベストテンの上位にたびたびランクインし、日本人歌手によるカバー曲がこれまた大ヒットしたものだ。

「ボラーレ」「チャオ・チャオ・バンビーナ」「アル・ディ・ラ」「ラ・ノビア」「夢みる想い」「君に涙とほほえみを」「雨」「愛は限りなく」「別離(わかれ)」「花のささやき」「明日をわすれて」などなど枚挙にいとまがない。

日本では伊東ゆかりが第一人者で、彼女は自身がサンレモ音楽祭に出場している本格派。声質が似ているせいか、ジリオラ・チンクェッティのカバー曲をよく歌っていた。



そんな中で、ぼくが大好きなのはジャンニ・モランディの「貴方にひさまずいて」で、1964年に映画にもなっているけれど、この歌のタイトルで、歌詞としても何度も繰り返される"In ginocchio da te"というフレーズは、意味もわからずに覚えてしまったものだ。

いまはYoutubeでその映像が見られる。

http://www.youtube.com/watch?v=cRTLSBlrj2A



ジャンニ・モランディは、イケメンというよりは「イタリアの小島よしお」という感じの顔だけど、この歌唱力はやっぱり、ほかの歌手のカバーにはない魅力で、中学1年のときのぼくは、とにかくラジオでこれがかかるのを、毎日ひたすら待っていたのものだった。

いまでも、この曲を聴くとジンとくる。そして12歳のときに覚えた断片的なイタリア語は、いまも忘れることはない。