2011年7月7日木曜日

FBIとCIAとIBM

ノン・ネイティブのために、ネイティブのアメリカ人は、どういうふうにアクセントを使い分けているのか、ということをきわめて「意外な切り口」からレクチャーする本がある。

American Accent Trainigという本で、CD5枚に大判の洋書と、それから鏡とサインペン三本までついている。洋書として日本にも輸入されている。

この本が、とにかく「目からウロコ」の連続なのである。

ぼくの時代の英語教育では絶対習わなかったし、たぶんいまの学校教育でも、まず教えていないだろうという「きわめてかんたんな法則」の数々にうちのめされる。

たとえばIBMという単語。「アイ・ビー・エム」だが、これをまったく正しく発音していなかったことを教えられ、ガクゼンである。



映画好きのおかけで、FBIとCIAは、なんとなくドラマで耳が慣れていたためか「エフ・ビー・アイ」とか「スィー・アイ・エイ」のようには発音していなかった。

見よう見まねというか、聴きまねで、たまたまFBIとCIAは、正しいイントネーションで覚えていたことが確認できたが、IBMは、まったくダメだった。理屈がわかっていなかったからである。



この本では、3文字や4文字の頭文字または数字で綴られる語は、最後の文字を強く、長く読むということを教えてくれるのである。

だから「アイ・ビー・エム」ではなく、「アイ・ビー・エ~~ム」となる。FBIは「エフ・ビー・ア~~イ」。CIAは「スィー・アイ・エ~~イ」。

電話番号も例として555-9132というのが載っていて「ファイブ・ファイブ・ファ~~イブ、ナイン・ワン・スリー・トゥ~~ウ」とCDで見本を示している。



さらにびっくりは、f, s, tなどの音のない息だけの子音で終わる場合に較べて、d, l, nのように音の出る子音の単語は、その直前の母音が、約2倍延ばす感覚で発音すると、聞き間違われることがなくなるそうである。

その例として「seat」(席)と「seed」(種)が挙げられており、日本式に書くけど、前者が「シート」なら、後者は「シ~~ド」という感じで母音を二倍延ばす。

「rain」(雨)も「レ・エ~~イン」とすることで、その上げ下げしたいで、さまざまなニュアンスを出すことができる。



さらに  I didn't say he stole the money.  という7語から成る文章を挙げ、7つのどの語をいちばん強く読むかで、7通りのニュアンスになることを実際にやってみせてくれる。

たとえばtheを最も強く発音した場合と、moneyを最強で発音した場合とでは、これこれこういうふうにニュアンスが変わる、というレクチャーである。

おもしろすぎて、このところ寝る前はこれを聴きながら眠りについている。