2011年5月23日月曜日

正解と解説 第3問

「吉村達也検定」正解の発表と解説、第3問です。

【問題】

③まだフジサンケイグループにいたころ、吉村達也は某社の小説新人賞に応募した。そして二次選考までは通ったが、最終候補作にはならなかったのが「亡霊たちのラストダンス」という題の小説。これはいったい、どんなジャンル?

(サ) 本格推理小説
(シ) オカルトホラー小説
(ス) ユーモア小説
(セ) SFサスペンス小説
(ソ) 国際謀略小説



【解説】

本作のタイトルは、選択肢に挙げた五つのジャンルどれにもあてはまりそうだから迷ったと思う。

文藝春秋社の『オール讀物推理小説新人賞』に二度応募したときは、二度とも最終候補に残ったが、『亡霊たちのラストダンス』で応募したのは講談社の江戸川乱歩賞。何年度だったか、正確な記憶がなくなってしまったが、二次まで通ったところで落ちた。

この落選作をめげずに書き直したところ、ついに日の目を見た。処女作『Kの悲劇』である。

講談社には落とされたけど、自分の勤務する扶桑社で復活したよ(笑)。作家・吉村達也を生むことになった記念すべき原型。

人間、あきらめないことが肝心だ。



なお、2003年の10月に行なったミステリークイズで同点者が出たため、サドンデスの決定戦をやったときの設問のひとつに、こういうのがあった。



つぎの3つのダサい題名は、いずれもアマチュア時代の私が書いた作品につけたセンスの悪いタイトルです。その中に『Kの悲劇』の元の題があります。どれでしょう。

A.仮面劇
B.歴史は醜く繰り返す
C.亡霊たちのラストダンス



ちゃんとHPで話題にしてあったのだ。また『亡霊たちのラストダンス』というタイトルは、軽井沢純子シリーズ『アインシュタインの不在証明』の中でパロディ的に出てくる。

『歴史は醜く繰り返す』というのも、実際にこの題で書きはじめた小説がある。なんというひどいタイトルセンスだったんだ(苦笑)。この作品は途中まで書いてほうり出してしまった。

ほんとうの意味での処女作『Kの悲劇』を脱稿するまで、作家志望のサラリーマンだった当時は、書きかけのまま収拾つかなくなってギブアップした未完成品がいっぱいある。

書き出したはいいが完成しない――そこがシロートだった時代といまとの違いなのだ。



【正解】 (ソ) 国際謀略小説 
正解率52% 難易度第7位

★★★★★★
【ここまでの正解リスト】
①イまたはア ②コ ③ソ



☆さて、ここから先は、現時点での全題正解者数は発表しない。スリルを味わっていただくために(笑)。しかし、いま3勝0敗の方も油断はできない。この先、一波乱も二波乱もあるのだ。


☆次回発表の第4問が、その波乱の幕開けとなる。