2011年4月16日土曜日

出版できたことに感謝

「心配をおかけするといけないと思ってギリギリまでご連絡しなかったのですが」と、集英社の担当編集者、伊藤さんから電話をもらったのが4月4日のことだ。

「やっと紙とインクの手配がつきました。予定どおり発売できます」




自分が編集者だったころ、出張校正や写真集の印刷立ち会いで印刷所まで出かけることはしょっちゅうあったが、紙がどこの製紙工場で作られているかなんて、正直、考えたこともなかった。インクがどこで作られているかもだ。

大手製紙会社の工場が津波の被害で壊滅的な打撃を受けた。インク工場も。

大震災から6日後の3月17日に発売された『Dの変身』(PHP文芸文庫)は、すでに刷り上がって出荷待ちの状態だったから影響はなかったが、4月発売分は大変だという話をPHPの根本さんから聞いていた。

それはどこの出版社でも同じことだった。



そうした状況にもかかわらず、『陰陽師暗殺』を日程どおりに発売していただけたということに、ただただ感謝あるのみ。